相続で困らない!子供がいない方のための安心ガイド

お子さんがいないことで、相続について様々な不安を抱えていませんか?「自分の死後、財産はどうなるのだろう?」「遺言書はどのように書けばいいの?」「相続税はどれくらいかかるの?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

このページでは、お子さんがいない方の相続に特化した、よくある質問と回答をまとめました。相続人の決定方法、相続税額への影響、遺言書の作成方法、遺贈寄付、生前整理、成年後見制度など、様々な疑問を解消するお手伝いをいたします。

この記事を読むことで、相続に関する基本的な知識が身につき、今後の相続準備をスムーズに進めることができるでしょう。また、専門家への相談が必要な場合の判断基準も示していますので、安心して相続に向き合うための一助としてご活用ください。

目次

  • Q1. 子供がいない場合、誰が相続人になりますか?

    配偶者がいる場合は、配偶者が常に相続人となります。配偶者以外には、以下の順序で相続人となる可能性があります。

    1. 1. 被相続人の直系尊属(父母や祖父母など)
    2. 2. 被相続人の兄弟姉妹
      ※兄弟姉妹が既に亡くなっている場合は、甥姪が代襲相続人になります。
    3. 3. 被相続人の甥姪(兄弟姉妹が亡くなっている場合)

    配偶者、直系尊属もいない場合は、兄弟姉妹が相続人となります。兄弟姉妹もいない場合は、甥や姪が相続人となります(代襲相続)。
    法定相続人が誰もいない場合は、被相続人と生前に特別な親しい関係にあった人で、家庭裁判所が相続人として認めた「特別縁故者」が相続財産を受け取ることができる場合があります。例えば、被相続人の介護をしていた人などが該当します。また、特別縁故者がいなければ、相続財産は国庫に帰属します。

  • Q2. 甥や姪に相続させる場合、相続税は高くなりますか?

    はい、甥や姪が相続する場合、相続税額に2割が加算されるため、子供や配偶者が相続する場合に比べて相続税が高くなる可能性があります。
    この2割加算は「相続税の計算結果」に加算されるもので、「相続財産」自体が2割減るわけではありません。甥姪は被相続人から見て3親等の親族にあたるため、より近い関係である子供や配偶者よりも相続税が高くなるよう法律で定められています。

  • Q3. 遺言書はどのように書けばいいですか?

    遺言書には、主に自筆証書遺言と公正証書遺言の2種類があります。

    • 自筆証書遺言: 遺言者が全文、日付、氏名を自筆し、押印して作成する遺言書です。費用を抑えられますが、形式の不備で無効になるリスクや、紛失・改ざんのリスクがあります。法務局の保管制度を利用することもできます。
    • 公正証書遺言: 公証人が作成する遺言書です。公証人が関与するため、形式の不備で無効になるリスクが低く、原本が公証役場に保管されるため、紛失・改ざんの心配がありません。費用はかかりますが、安全性が高い遺言方法です。
      詳しくは公正証書遺言と自筆証書遺言、どちらを選ぶ?違いを徹底比較をご覧ください。

    特に子供がいない場合は、相続トラブルを防ぐためにも、公正証書遺言を作成することをおすすめします。
    遺言書には、財産の分け方、遺言執行者の指定などを記載します。特に、子供がいない場合は、甥や姪、その他の親族、あるいは特定の団体への遺贈など、財産の行き先を具体的に指定することが重要です。

  • Q4. 遺贈寄付の手続きは難しいですか?

    遺贈寄付の手続きは、決して簡単ではありません。寄付の気持ちはあっても、手続きの煩雑さから断念する方もいらっしゃいます。寄付先の選定、遺言書の作成、必要書類の準備など、いくつかのステップを踏む必要があります。

    遺贈寄付の手続きの流れ(一例)

    1. 寄付先の選定:ご自身の想いに合う寄付先を選びます。
    2. 遺言書の作成:遺贈寄付を行う旨を遺言書に記載します。
    3. 遺言執行者の指定:遺言執行者を指定しておくと、手続きがスムーズです。
    4. 寄付先への連絡:生前に寄付先に連絡し、遺贈寄付の意思を伝えておくとよいでしょう。
    5. 相続発生後の手続き:遺言執行者が遺言書の内容に従って、寄付先に財産を遺贈します。

    当事務所では、遺贈寄付を希望される方のサポートを行っております。寄付先の選定から遺言書作成、相続発生後の手続きまで、トータルでサポートいたしますので、遺贈寄付で想いを未来へ繋ぐをご覧ください。

  • Q5. 生前に財産を整理しておいた方がいいですか?

    はい、生前に財産を整理しておくことは、相続発生後の手続きを円滑に進めるために非常に有効です。例えば、以下のようなことが含まれます。

    • 預貯金口座の整理・解約
    • 不動産の名義変更・売却
    • 株式・投資信託などの売却
    • 不要な家財道具の処分
    • 貴重品の整理・保管場所の明確化

    特に子供がいない場合は、財産目録を作成しておくことをおすすめします。財産目録には、預貯金、不動産、株式、保険などの財産の種類、金額、保管場所などを記載しておきます。これにより、相続人が財産を把握しやすくなり、相続手続きをスムーズに進めることができます。

  • Q6. 任意後見制度とは何ですか?

    任意後見制度とは、ご本人の判断能力が十分あるうちに、将来判断能力が低下した場合に備えて、あらかじめ任意後見人と任意後見契約を結んでおく制度です。
    お子さんがいない方にとっては、将来の財産管理や身上監護を任せられる人を決めておけるため、非常に有用な制度といえるでしょう。詳しくは、もしもの時に備える成年後見制度をご覧ください。

  • Q7. 子供がいない場合、遺言書は絶対に必要ですか?

    法律上、遺言書の作成は必須ではありません。しかし、子供がいない場合、遺言書がないとご自身の意思とは異なる形で財産が分配される可能性があります。また、相続人間でのトラブルが発生するリスクも高まります。
    ご自身の意思を確実に反映し、トラブルを防ぐためには、遺言書の作成を強くおすすめします。

  • Q8. 相続について、誰に相談すればいいですか?

    相続に関するご相談は、税理士、弁護士、司法書士、行政書士などの専門家にするのが良いでしょう。
    当事務所では、相続税申告に強い税理士が、お子さんがいない方の相続について親身にサポートいたします。遺言書作成、遺贈寄付、相続税対策など幅広く対応しておりますので、お気軽にご相談ください。初回のご相談は無料です。

  • Q9. その他、高齢者の生活に関する相談窓口はありますか?

    はい、名古屋市千種区には、高齢者の方々が安心して生活を送れるよう、様々な相談窓口が設けられています。詳しくは、この記事の最後に掲載している「名古屋市千種区の高齢者向け相談窓口」をご覧ください。

名古屋市で一人暮らしのシニアの方へ

一人暮らしで将来が不安な方は、名古屋市が提供する「あんしんエンディングサポート事業」をご覧ください。生前の見守りや安否確認、葬儀・納骨、家財処分、行政手続きなど、包括的なサポートが受けられます。詳しくは こちら をご覧ください。

当事務所の無料相談はこちら

当事務所では、相続の専門家が初めての方にもわかりやすいご相談を提供しています。
初回の面談に限り、無料で相談に対応させていただきますので、ぜひご予約ください。

3営業日以内に代表の佐治(さじ)より折り返しご連絡を差し上げます。

    相続発生前である(遺言・遺贈寄付のご相談)既に相続が発生している(相続税申告のご相談)不動産売却・不動産査定のご相談その他

    お急ぎの方は 0120-339-719 までご連絡ください。

    名古屋市千種区の高齢者向け相談窓口

    名古屋市千種区では、高齢者の皆様が安心して生活できるよう、様々な相談窓口を設けています。お困りの際は、お気軽にご相談ください。

    • 名称: 千種区役所 福祉課
      所在地: 千種区星が丘山手103番地(仮設庁舎)
      電話番号: 753-1834
      URL: https://www.city.nagoya.jp/chikusa/
      備考: 区役所業務全般、福祉に関する相談
    • 名称: 千種保健センター
      所在地: 千種区星が丘山手103番地(仮設庁舎)
      電話番号: 753-1951(代表)
      備考: 健康に関する相談
    • 名称: 千種区東部いきいき支援センター
      所在地: 千種区桜が丘11-1ソフィアビル1階(分室:千種区宮根台一丁目4-24)
      電話番号: 783-5552
      備考: 高齢者の総合相談、介護予防、権利擁護等
    • 名称: 千種区西部いきいき支援センター
      所在地: 千種区西崎町2丁目4-1千種区在宅サービスセンター内
      電話番号: 763-3308
      備考: 高齢者の総合相談、介護予防、権利擁護等
      URL: https://www.chikusa-shakyo.jp/seibu/
    • 名称: 名古屋市在宅歯科医療・介護連携室
      所在地: 南区弥次ヱ町5丁目12-1名古屋南歯科保健医療センター内
      電話番号: 619-4188
      備考: 訪問歯科治療や口腔ケアの相談(名古屋市全域対象)
      URL: https://www.nagoyaminami-zaitaku.com/
    • 名称: 千種区社会福祉協議会
      所在地: 千種区西崎町2-4-1千種区在宅サービスセンター内
      電話番号: 763-1531
      備考: ボランティア活動、地域福祉活動など福祉全般の相談
      URL: https://www.chikusa-shakyo.jp/
    • 名称: 都福祉会館
      所在地: 千種区豊年町15-9
      電話番号: 711-1483
      備考: 60歳以上対象の趣味・教養講座、認知症予防教室など
      URL: http://miyakofukushi.jp/
    • 名称: 名古屋市「住まいの相談コーナー」
      所在地: 中区栄三丁目5番12号先 栄・森の地下街 南四番街 南側(「住まいの窓口」内)
      電話番号: 242-4555
      備考: 高齢者向け民間賃貸住宅の情報提供、住まいの相談(名古屋市全域対象)
      URL: https://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/page/0000126979.html
    • 名称: 名古屋市高齢者虐待相談センター
      所在地: 北区清水四丁目17番1号 総合社会福祉会館5階
      電話番号: 856-9001
      備考: 高齢者虐待防止、早期対応の相談(名古屋市全域対象)
      URL: http://nagoya-gyakutaibousi.jp/senior/index.html
    • 名称: 名古屋市成年後見あんしんセンター
      所在地: 北区清水四丁目17番1号 総合社会福祉会館5階
      電話番号: 856-3939
      備考: 成年後見制度に関する相談(名古屋市全域対象)
      URL: https://www.nagoya-seinenkouken.jp/
    • 名称: 名古屋市認知症コールセンター
      電話番号: 734-7089
      備考: 認知症に関する相談(介護経験者や社会福祉士などの専門職)

    ※区役所と保健センターは仮設庁舎に移転していますので、来訪の際はご注意ください。

    著者情報

    佐治 英樹(さじ ひでき)
    佐治 英樹(さじ ひでき)税理士(名古屋税理士会 登録番号_113665), 行政書士(愛知県行政書士会 登録番号_11191178), 宅地建物取引士(愛知県知事), AFP(日本FP協会)
    「税理士業はサービス業」 をモットーに、日々サービスの向上に精力的に取り組む。
    趣味は、筋トレとマラソン。忙しくても週5回以上走り、週4回ジムに通うのが健康の秘訣。
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